【体験談】自閉症・抑うつ状態の仕事・育児に関するエピソード
もくじ
名前・年齢・性別
はじめましてNと申します。年齢は20代後半の女性です。
疾患名・診断名
疾患名は抑うつ状態と自閉症と診断されました。
(発達障害グレーゾーンで、発達障害傾向があります。)
発症のきっかけや、闘病当時の状態
私が発病や自分が周りと違うと気付いたのは、就職してからでした。
精神疾患・発達障害で困った経験
仕事でコミュニケーションをとるにもうまくいかず人間関係に悩みました。
介護の職に就いていましたが、複雑な人間関係や上司からの指示を上手く読み取ることが出来なくて、やらなくていいことをやってしまったり余計な仕事を増やしてしまいました。
認知症の方の介護は理屈じゃない部分もあったので波長が合う人とはそれなりに過ごせていたのですが、時間に縛られた業務は遅れてしまうことが多く、それが原因で年配のスタッフから叱責をうけることがありました。
決定的に人間関係にヒビが入るまではやり過ごしていたものの、新しく入ったスタッフが人の悪い所を吹聴する癖がありあっと言う間に私はターゲットになりました。
わざとらしく聞こえるように悪口を言われたり、2人介助が必要な時でも私とペアになって介護する人がいなくなるように仕向けられました。
もともとの人間関係が悪い場所だったので特に心残りもなく私はそこからすぐに休職から退職することになりました。
けれど自宅で淡々と過ごす日々は退屈で、またすぐに仕事を探す気にもなれませんでした。
克服したきっかけや、気をつけていること
ほどなくして妊娠し、今は育児を中心に生活しています。
これから子どもを通じての人間関係を作っていなかければならない不安はありますが、適度な距離を守って付き合っていきたいと思っています。
今思い返してみれば、労働環境の悪さが人間関係にそのまま影響が出ていたように感じています。
スタッフの配置基準は守られているようでそうではなく、当日いきなり休むスタッフの穴をカバーしながらそれぞれが無理をしつつけたことで人の嫌な部分に目が行くようになり、嫌がらせや足の引っ張り合いがおきていたのだと反省しています。
聞き流していたようで悪口を聞いてしまうと一緒に言っていたことにされ、都合が悪いことは主張しない人のせいにされる職場でした。
人付き合いの失敗を通して得たものはあったものの、今のところ最も嫌な思い出です。
闘病中の方へのメッセージ!
克服したきっかけのような成功体験ではないのですが、自分がもう無理だと思った時点で素早く離れることが出来たということは良かった点だと思っています。
完全に合わない環境に固着するよりも一旦離れて考えて、仕切りなおして頑張れる環境を探してほしいなと思います。