実はあの有名人も？歴史的な偉人で発達障害だった人を紹介します

歴史上の偉人で功績のある人は多くおり、その名声は広く知れ渡っています。しかし、その偉人が発達障害であったことはそれほど有名ではありません。現在ではレオナルドダヴィンチ、モーツァルト、アインシュタインや、葛飾北斎などに発達障害があったといわれています。偉人の中で発達障害であった人を代表して3名を詳しく紹介します。

坂本龍馬はADHD（注意欠陥・多動性障害）だったことが推測される

日本人では知らない人がいないであろうというほど有名な偉人である坂本龍馬ですが、ADHD（注意欠陥・多動性障害）であった、と推測されています。明確な証拠は残ってはいませんが、診断基準から当てはめるとADHDに合致する、と言われています。

オランダの「DIVA Foundation」が作成した「成人用ADHD診断面接（DIVA）」では「課題に集中できない」「指示に従えない」「落ち着きがない」といった状態がしばしば見られる場合、ADHDに該当するといいます。

坂本龍馬は漢学の楠山塾に入学したものの、落ち着きや協調性が欠けていたことから塾を中退せざるを得ませんでした。脱藩を繰り返したこともあり、組織の秩序に馴染めなかったことがわかります。加えて、遠慮がなく人の話を聞かないといったことも記録に残されています。このようなことから、ADHDに当てはまるとされています。

その一方で、冷静な判断力を持ち類まれな行動力を発揮し、明治維新に至る大役を果たしています。ADHDの人はこのように行動力・創造力に恵まれていることが多く挙げられる点についても、坂本龍馬はADHDであったという説を裏付けています。

参考：AERAdot「龍馬はADHDだった！？日本大学早川智教授が推測」

レオナルドダヴィンチは発達障害であった可能性が非常に高い理由

レオナルドダヴィンチと言えば、モナ・リザの作者として広く知られています。ダビンチは絵画だけでなく、数学や医学、物理学、工学など広範囲に渡る知識を有しており、いわゆる「天才」という枠をも超えていた偉人です。このダビンチも坂本龍馬と同じくADSDであった可能性が高いとされています。

「課題に集中できない」「指示に従えない」「落ち着きがない」といった特徴があるADSDですが、ダビンチに似たような傾向がみられることが指摘されています。ダビンチの代表作である「最後の晩餐」の制作の際、サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院の修道院長に急かされながら取り組みました。

しかし、数日夜明けから夕暮れまで食事もとらずに絵画制作に没頭した後、数日は全く絵筆に触らないなどと集中力のムラが見られています。モナ・リザに関しては取り掛かっては中断を繰り返した結果、16年かけて制作したものの、結果ダビンチの納得できる形での完成には至りませんでした。

参考：GIGAZINE「万能の天才ダ・ヴィンチは発達障害だったのかもしれない」

「進化論」の提唱者であるダーウィンはアスペルガー症候群であった

「進化論」の提唱者として有名なチャールズ・ダーウィンはアスペルガー症候群であったようです。アスペルガー症候群とは自閉症の一つのタイプであり、オーストラリア人の小児科医であるハンス・アスペルガーにちなんでつけられました。「対人関係の障害」「パターン化した興味や活動」の二つの特徴を有します。幼児期は言語発達の遅れがないため比較的わかりにくく、成長するにつれて対人関係の不器用さがはっきりする、と言われています。

ダーウィンは「過集中」「固執性」「細部へのこだわり」などという典型的な特徴を持っていました。加えて、他人と親しくなることを恐れていたこともわかっており、それが大人になるまで続いたそうです。一人での長い散歩を度々していましたが、毎日同じルートを固執して歩いていたこともわかっています。

自然界のものを全部観察して分類しないと安心できないという点に関しても固執し、それは脅迫的と言えるほどの衝動だったようです。自分の子供ですら観察の対象となっていたとのことです。

参考：発達障害の家庭教師「チャールズ・ダーウィンも特性の人」