【解決】発達障害かもしれない同僚にはどうやって仕事を教えたらいいの?
「発達障害かもしれない同僚がいて悩んでいる。」という方は少なくありません。そこで『発達障害かもしれない同僚に仕事を教えるときの3つのポイント』をご紹介します。指示するときのポイントを中心にご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
参考文献:ビジネスガイド
参考文献:「虎の巻」その1
参考文献:「虎の巻」その3
もくじ
【ポイント①1つずつ指示すること】
発達障害かもしれない同僚に仕事を教えるときの1つ目のポイントは『1つずつ指示すること』です。発達障害の方の中には「優先順位がわからない。」という悩みを抱える方が少なくありません。下記のようなケースが多々あります。
「作業中に別の指示を受けましたが、どちらの仕事を優先すべきかわかりませんでした。段取りは苦手ですが、優先順位の明確な指示で的確な作業ができました。」
引用:「虎の巻」その3
こういったケースがあるので、優先順位をつけるためにも指示は1つずつ出すように心がけましょう。また、1つずつ出せない場合、優先順位は伝えてあげましょう。例えば、ゴミをゴミ捨て場に持って行って欲しい場合、「ゴミを捨ててきて!あ、手を洗うことも忘れずにね!」と言われると「ゴミを捨ててから手を洗うの?」「手を洗ってからゴミを捨てるの?」といったように優先順位がわからなくなってしまいます。ですので、指示を出す場合、1番最初にして欲しいことから1つずつ指示するようにしましょう。ゴミを捨ててから手を洗って欲しい場合、まずは「ゴミを捨ててきて!」という指示を出してください。その後、ゴミを捨て終えたら「手を洗ってきてね!」と指示するようにしましょう。複数の指示がある場合、『1つずつに分けて指示すること』を心がけてください。お互いに心地良い空間をつくるためにも、ぜひ意識してみてくださいね。
参考文献:ビジネスガイド180601.pdf
参考文献:「虎の巻」その3
【ポイント②短い言葉で具体的に指示すること】
続いて、発達障害かもしれない同僚に仕事を教えるときの2つ目のポイントは『短い言葉で具体的に指示すること』です。発達障害の方の中には、長い説明の場合、あちこちに焦点をあててしまって何が大切なのか分からなくなってしまう方が少なくありません。また、下記のように代名詞が入った文章やあいまいな表現が苦手だという方も少なくないと言われています。
「発達障害のある人にとって“わかりにくい表現”として、代名詞や省略語があります。」
引用:ビジネスガイド
そのため指示を出す場合、短い言葉で具体的に指示してください。例えば、ゴミをゴミ捨て場に持って行って欲しい場合、「掃除をしたからゴミ箱からゴミが溢れているし、それを出してきて!」ではなく、「ゴミをゴミ捨て場に捨ててきて!」と指示するようにしましょう。余計な言葉は伝えずに今からして欲しいことだけを短く簡潔に伝えること、代名詞を使わずに具体的に伝えることがポイントです。短い言葉で具体的に指示をすること、ぜひ意識してみてくださいね。
参考文献:ビジネスガイド180601.pdf
【ポイント③目に見える形で指示すること】
最後に、3つ目のポイントです。発達障害かもしれない同僚に仕事を教えるときの3つ目のポイントは『目に見える形で指示すること』です。発達障害の方は、聞いて理解する力よりも見て理解する力のほうが優れている方が多いと言われています。そのため、見て理解してもらうことを心がけましょう。職場での仕事の教え方について、下記のようなケースがあります。
「見本(視覚情報や実体験)で確認するとみるみる完成度があがりました。」
引用文献:「虎の巻」その1
そのため、『目に見える形で指示すること』を、ぜひ意識してみてくださいね。例えば、ゴミをゴミ捨て場に持って行く方法を教える場合は、ゴミを捨てている場面を実際に見てもらうことがおすすめです。また、ゴミをゴミ捨て場に持っていって欲しい場合、口頭よりも絵や文字のほうが伝わりやすいことがあります。そのため、口頭ではなく見える形で伝えられるものは、目に見える形で伝えてみましょう。スムーズなコミュニケーションがとれるように、心がけてみてください。
参考文献:「虎の巻」その1
まとめ
発達障害かもしれない同僚に仕事を教えるときの3つのポイントをご紹介しました。発達障害かもしれない方に仕事を教えるときのポイントは『1つずつ指示すること』『短い言葉で具体的に指示すること』『目に見える形で指示すること』です。指示するときのポイントを中心にご紹介したので、ぜひ参考にしてください。お互いに心地良い時間を過ごせるように、ちょっとした工夫を大切にしてみましょう。
参考文献:ビジネスガイド180601.pdf
参考文献:「虎の巻」その1
参考文献:「虎の巻」その3
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