【体験談】ADHDは片付けられない?ーeyesan・40代後半・女性

①名前・年齢(年代)・性別

eyesan・40代後半・女性

 

②発達障害の種類・診断名

ADHD(注意欠陥多動性障害)

 

③発達障害に気付いたきっかけ

私は、子どものころすごく自由な子でした。

よく言えば「自由な子」で、悪く言えば「奔放すぎる子」でした。

幼稚園の頃も、何かあると門によじ登って幼稚園を脱走してしまうような子でした。

小学校に入っても、何かあると帰ってしまったり、登校時に何か気を引くものが1つでもあると登校することを忘れ、遊んでしまって大幅に遅刻する、ということもしょっちゅうでした。

そんな中で、何か他の子とは違うのではないかという違和感はうっすら感じていました。

ですが、周りはそれを「個性」と捉え、他の生徒たちは私に対する違和感を感じ、私を仲間はずれにしました。

つまり、私はいじめに遭いました。

それでも、当時はADHDという言葉すらありませんでしたので、先生も「なんか変な子」という扱いしかせず、そのまま大人まできてしまいました。

私が発達障害にうっすらと気が付いたのは、私が大学院も修了し、発達障害のことを本気で学び始めた頃からでした。

私は臨床心理士なのですが、私が大学院を修了する頃にはまだ発達障害の概念もありませんでした。

その後、発達障害の概念が出てくるにつれて、自分ももしかしたら…と思うところは多々ありました。

けれど、何となく日々も過ぎてしまい、確定診断を受けたのは45歳になってからでした。

つまり、かなり最近のことになります。

 

④発達障害で困った経験・悩み

まず、ADHDで困ったことといえば、「片付けられない」というのが挙げられます。

会社などでは物の住所が決まっているのでそれほど目立った感じにはならないのですが(デスクは汚いです)、家だと一部ごみ屋敷みたいなところがあります。

自分では片付けられないことが嫌だと思っているのですが、どこに何を入れていいのかわからず、毎回途方に暮れてしまいます。

さらには、片付け始めると、他のことに気がいってしまい、例えば昔のものを見つけては見入ってしまう、といった感じで遅々として掃除が進まないということがしょっちゅうです。

タンスの中もぐちゃぐちゃで、雑然としかしまうことができません。

これがいちばん困っていることです。

他には、考え方も時々とっ散らかってしまうことがある、というのが挙げられます。

一つのことを考えていたはずなのに、どんどん飛躍したり、まとまらなくなってしまったりします。

それが喋るのにも現われてしまい、結論から先に言って話を整理する、ということがなかなかできないというのもあります。

とにかくまとめられず、ダラダラと話してしまう、というのがあります。

このことがあって仕事ができない人と思われているところもあるので、非常に困っています。

 

⑤発達障害の悩み・生活上の支障への対策や改善策

発達障害の悩みと言えば、人とのズレが生じているのがわかるのに修正がなかなかできない、というところがあるかなと思います。

生活上の支障としては、とにかく部屋がぐちゃぐちゃで、しょっちゅう探し物をする、なくしものをする、というところがいちばんあると思います。

改善策として、会社ではなるべくものの住所を決めてそこにしまうようにしている、何かToDoリストを作る時には付箋を活用して、PCのところにいくつも貼っておく、ということもやっています。

そして、終わったら1個ずつ剥がしていくという感じで対処しています。

そうすることで、やるべきことの漏れを防ごうとはしています。

家でも同じようにできると良いのですが、すでに散らかり放題になってしまった今、少なくとも洗い場のものと文房具だけでも所定の位置に戻すようにしています。

雑然としていても「大体この辺りに置いてある」というのは気を付けるようにしています。

他には、落ち着かなくなると足首から下を動かそうとしてしまうというのもあります。

これに対しては、興味深い話が出てくるとそんなに足首から下を動かそうとしてはいなかったので、なるべく話に集中するように努力はしています。

 

⑥発達障害の方へのメッセージ

発達障害といっても、軽い方から重い方までさまざまだと思います。

私は恐らく軽い方の部類だと思いますが、薬が逆にあまり効かないというのもあります。

発達障害には生きづらさも伴いますが、皆様は正直に生きているだけなのだと思います。

そのことをわかってもらえるだけでも違うのかなと思います。

なので、自分はこんな人間なんだよ、と先に知っておいてもらうことで、周囲からのサポートが早めに得ることができると思います。

周囲のサポートを得ながら、生きづらさや自分のうまくいかないところをどんな風にヘルプを求めるのか、というところができれば、発達障害は怖いものではありません。

もし伝えられるような環境なのであれば早めに伝えるようにしましょう。

そうすることで就労もしやすくなりますし、生きづらさが少し減ってくるのではないかと思います。

 

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