【体験談】「ADHDで仕事できず人間嫌いに」ーむらさん・50代・男性

①名前・年齢(年代)・性別

むらさん・50代・男性

 

②発達障害の種類・診断名

ADHD(注意欠陥多動性障害)

 

③発達障害に気付いたきっかけ

大人の発達障害を特集した新聞記事の内容があまりに自分に当てはまるので、通っていた精神科の主治医の先生に相談して検査を受けた結果、ADHDの診断が下りました。

 

④発達障害で困った経験・悩み

子どもの頃から空気が読めず浮いた存在でした。

 

友達の言っていることの意図がわからず、的外れな答えをしてあきれられたこともありました。そのため、友達も少なくとても寂しい思いをしたのを覚えています。

 

就職してからは、あいまいな指示や主語を省略したような指示に対応できなかったり、指示の意図が理解できず何をしたらよいかわからなかったり…、とても苦労しました。

 

結果、仕事のできないやつという烙印を押されてしまい、全く出世できず、会社生活が終盤にさしかかった今でも仕事にどう向き合えばよいかわからないことは何も変わっていません。

 

こんな状態でよく30年以上も会社勤めができたものだと思います。

 

日常生活でも目に見えない抽象的なことや他人の気持ちといったようなものは基本的に理解できず、人間関係を構築することはほぼできていません。

 

ごく少数の、気持ちを理解してくれる友人がいるだけです。


友人の多寡だけで幸せかどうかが決まるわけではありませんが、発達障害という自分ではどうにもならないものが原因で、自分の人生が困難に満ちたものになるのは「どうして」と思わずにはいられません。

 

⑤発達障害の悩み・生活上の支障への対策や改善策

何をするにしても具体的な事柄でないと理解できないため、仕事の上ではしつこいと思われるくらい何度も確認をします。

 

また、仕事が溜まってくると優先順位をつけられなくなってしまうので、毎朝仕事を始める前に、その日にやるべきことを整理し取り掛かる順序を決めています。

 

日常生活では特に人との会話で、主語が省略されていたりあいまいな言い方をされたりしたときは、会話が続かなくなってしまうので、ある程度会話の流れが止まるとしてもその場その場で意味を確認するように心がけています。

 

そのため、他の人には何でもないような、テーマが決まっていない雑談は本当に苦痛です。

 

どこかで知っている人を見かけても会話をしなければならないのが嫌なので、どうしても避けてしまいます。

 

相手に対してネガティブな感情を持っているわけでなく、むしろ本当はもっと親しくしたいのにそれができないのが本当に寂しいです。

 

若いころに自分のことを「人間嫌い」な奴だと言われてしまったことが今でも悔しいです。

 

好きでそうなったわけではないのにどうすればいいのかという気持ちが今も消えません。

 

⑥発達障害の方へのメッセージ

発達障害といっても困っていることはみなさんまちまちだと思います。それゆえ、こうすれば困りごとが解決します、と言ったような明確な解決策は示すことはできません。

 

しかし、大事なことはもし自分が発達障害かもしれない、なんとなく自分自身に違和感を感じると思われたら、身近な人にすぐに相談していただきたいと思います。

 

私自身も小さい時から、自分はなにか人と違っておかしいと感じていましたが、その正体や対応策がわからずずいぶん苦しい思いをしてきました。

 

しかし、新聞記事をきっかけにして家族に相談し、主治医の先生に相談するよう背中を押してくれたことで、この理不尽とも思える苦しみの正体がやっとわかり、少しですがホッとしました。

 

それだけで全てが解決したわけでなく、私自身もまだ先生に見て頂き、家族に支えられながら何とか生活している状態ですが、少なくとも自分が怠けていたわけではない、精一杯生きてきたんだということが分かっただけでも救われた気分になりました。

 

どうかみなさん、苦しんでいるのは自分だけではないことに気づいて、少しでも早く周りに助けを求めてほしいと思います。

 

それは決して恥ずかしいことではありません。ご自分の人生をご自分の手に取り戻してください。

 

 

 

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