【インタビュー】イマココ古河さん 利用者
イマココ古河さんの利用者であるAさんにお話を伺いました。Aさん本人のたっての希望で取材に応じていただきました。
――今回どのようなことを話されたくて取材に応じていただけたのでしょうか。
Aさん 今までいろんな経験をしたのですが、その経験が今引きこもっている方や心にいろいろ抱えている方の助けになればと思い、お話ができればとこのような場を持たせていただきました。
長い間引きこもっていて、社会に出るという経験がなかったものですから、本当に今充実していて、いろんな新しいことがあって。
今まではやることも全然なくて人としても不出来だと思っていて、精神的にもだいぶ参ってしまって混濁したというか訳のわからないことを言っていた時期が何年かありまして、
自分で言わなくてもいいことを言ったりだとか、相手が傷つくであろうということも平気で言ったりしてひどい人間でした。
ふと我に返った時に「これをどうしたらいいか」と思ったんですね。こういう経験をしている人もあまりいないでしょうし、かなり落ちるところまで落ちてしまったから同じような経験をしている方の助けになるんじゃないかと考えたんですね。
一番は休むということが大事だと思っていて、何をやってもうまくいかないときってあると思うんですよ。そういう時は無理に何かをやろうとすると確実に失敗するので。
失敗してまたふさぎ込んでしまう。結局何もできないどころか余計悪くなってしまうので、『勇気を持って行動しない』ということを私は引きこもっている間していて、やってないと不安だと思うんですよ、仕事をしていないだとか、友人関係がちゃんと構築していないだとか。
すごく不安なんで何かしようと思っても結局できないというのが引きこもりの方は多いと思うので、それは「今やらなくてもいいんだよ」ということをお伝えしたいというか、自分のできる範囲でいいから例えば朝起きて朝食をとるだとか本当に当たり前のことができないわけなので、引きこもりの方というのは。
だから自分のできることをやって、できないことは後回しでもいいっていう、そういう考えで来て今やっと『イマココ』に来たりだとか、パソコンの勉強をしたりとかできるようになったという感じですね。
プログラムのひとつであるeラーニング学習
――『イマココ』さんに通うようになったきっかけはなんだったのでしょうか?
Aさん 元々『サポステ』という筑西(茨城県)にある施設に通ってまして、そこで浅沼理事長と知り合い、「『イマココ』というところがあるから、そこでパソコンの勉強をしないか?」と言われ来るようになりました。
――『イマココ』さんに通われて自分が変わったなと思うところはどういったところですか?
Aさん 『サポステ』でもそうなのですが、やっぱり自分と似た境遇の方がいらっしゃるので、無理をしなくていいというか。
言ってしまうと健常者の方と仕事に行って会話をするとなると、やっぱり配慮のない方もいますし、配慮があっても心の壁を感じてしまったりそういうことがあると思うんですけど、
ここでは引きこもりの方もいますし、体に障害がある方もいますし、心に障害がある方もいますので、気にはしても重荷にならないというところがいいところだと思います。
――『イマココ』さんの支援員の方の配慮でいいなと思うところはどういったところですか?
Aさん 職員の方もいろんなタイプの方がいて接し方も違うのでその方たちと接することで人と接する勉強になるし、相談できることも違うので自分の趣味について語れる方もいれば、自分の仕事や恋愛など悩みについて話せる方もいるので、そういうところがいいなと思います。
――Aさんは今後の夢や目標はありますか?
Aさん 夢は今のところプログラマーになって、エンジニアとしてゲームだったりアプリケーションなどを作りたいという目標があります。
プログラムの勉強をしているAさん
就労移行サービス イマココ
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