『「空気」を読んでも従わない』鴻上尚史-発達障害の方におすすめな自己啓発・メンタルヘルス本-
ここでは、ADHDやASD、LDなどの発達障害だけでなく、精神障害・うつ病などの二次障害の方々にもおすすめな自己啓発本・メンタルヘルス本をご紹介していきます。
当事者の方々にアンケートを取り、その中でも特に人気が高かった本を掲載しております。
また、実際の当事者の方々の本紹介レビューもあわせてご覧ください!
『「空気」を読んでも従わない』鴻上尚史
とにかく何となく生きづらい。ずっと感じていましたがそのモヤモヤがこの本を読んで少し楽になったような気がしています。
「世間」と「社会」まったく別の空間であり、日本人はみんな強力な「世間」の中で生きていて、その世間には大きな5つのルールがあり、みんなそれを守って生きている。
「年上がえらい」「同じ時間を生きることが大切」「贈り物が大切」「仲間外れをつくる」「ミステリアス」。
当たり前のように目の前で繰り広げられている光景でしたが、これはみんなが自分の周りの「世間」で生きる日本ならではの大きなルールだったとわかりました。
「空気を読まなければいけない」「みんなと同じでないといけない」「断れない」「周りの目が気になる」…、私自身全部感じていることで、私だけが感じていることなのかと不安に思う気持ちがありましたが、この本を読んで少なくとも日本がそういう国なのであって、自分のせいではないとわかってとても気持ちが楽になりました。
それでもこの国で、自尊感情を高めて幸せに生きたい。この本を読んでそう思い、また世の中が変わってくれたらいいな。と思いました。
10年前に読みたかったです。
(おかほ・27歳・女性)