『あなたがあなたであるために―自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド』吉田 友子(著)/ローナ ウィング(監修)-発達障害の方におすすめな自己啓発・メンタルヘルス本-

 

ここでは、ADHDやASD、LDなどの発達障害だけでなく、精神障害・うつ病などの二次障害の方々にもおすすめな自己啓発本・メンタルヘルス本をご紹介していきます。

当事者の方々にアンケートを取り、その中でも特に人気が高かった本を掲載しております。

また、実際の当事者の方々の本紹介レビューもあわせてご覧ください!

 

『あなたがあなたであるために―自分らしく生きるためのアスペルガー症候群ガイド』吉田 友子(著)/ローナ ウィング(監修)

少し以前の本ですが、アスペルガー症候群の私が成人後の診断前後の初期に手にした本です。

とても優しく、かつ脳画像なども掲載し機能や症状を説明しながら、丁寧に発達障害の事が書かれています。

まだ成人は勿論、子供の診断をできる場所も少なく難しかった頃です。

どれだけかというとこの本が出た頃は成人のADHDが診断予約10年待ち、子どもの発達障害が診断予約5年待ち、という状態でした。

まして当時は発達障害関連の日本語の本も殆どなく、子供や成人関わらず当事者や家族や周囲、それぞれの事情や気持ちを汲んだ事例など、障害の解説と共に丁寧に書かれている貴重な本でした。

しんどくて謎な思いをして生きてきた当事者に対する思いやりと専門性をもって書かれていると思いました。

成人後の診断から障害の受容や情報を頼りに生きる工夫を探るなどのなどの「生き直し」をしなければいけなかったのですが、自分で読むにも、少しか興味を持ってくれた友人などに薦めるにも心強い本でした。

発達障害や心理学関係の本は沢山読んできましたが、今でも印象が強く勇気を貰える本です。

詳しいけどやさしい文章なので今でもまず知り始めの一冊目としておすすめです。

マモ・40代・女性

 

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