『自閉症感覚』テンプル・グランディン/中尾ゆかり-発達障害の方におすすめな自己啓発・メンタルヘルス本-
ここでは、ADHDやASD、LDなどの発達障害だけでなく、精神障害・うつ病などの二次障害の方々にもおすすめな自己啓発本・メンタルヘルス本をご紹介していきます。
当事者の方々にアンケートを取り、その中でも特に人気が高かった本を掲載しております。
また、実際の当事者の方々の本紹介レビューもあわせてご覧ください!
『自閉症感覚』テンプル・グランディン/中尾ゆかり
テンプル・グランディンさんはTEDでのスピーチも有名ですが、まさに自閉症圏の当事者でありながら、才能を開花された大学教授で動物学者です。
自閉症スペクトラム特有の感覚を最大限に生かし、素晴らしい功績をあげていること、そして当事者ならではの視点で「なぜそう感じるのか」をわかりやすく表現してくれている名著。
ご自身の経験から、学校の選び方、才能の伸ばし方、当事者特有の五感の特性と感覚の処理の仕方がわかりやすく、発達障害に関わる全ての方に読んでほしいと感じています。
発達障害児、者と関わっていて「なぜ?」と思うことの多くが「なるほど」に変わるヒントが詰まっています。
そして、「障害があっても社会性が必要」とテンプル・グランディンさんが当事者の目線で、必要なしつけに関する価値観を述べていることが印象的でした。
改善すべき行動と、障害からくる特性による問題行動を分けて書いてあります。これは、障害を持つ子の親にとっても良本だと思いました。
かよーん・49歳・女性