『完全版 不安のメカニズム ストレス・不安・恐怖を克服し人生を取り戻すためのセルフヘルプガイド』クレア・ウィークス-発達障害の方におすすめな自己啓発・メンタルヘルス本-
ここでは、ADHDやASD、LDなどの発達障害だけでなく、精神障害・うつ病などの二次障害の方々にもおすすめな自己啓発本・メンタルヘルス本をご紹介していきます。
当事者の方々にアンケートを取り、その中でも特に人気が高かった本を掲載しております。
また、実際の当事者の方々の本紹介レビューもあわせてご覧ください!
『完全版 不安のメカニズム ストレス・不安・恐怖を克服し人生を取り戻すためのセルフヘルプガイド』クレア・ウィークス
不安や恐怖を感じる時は「心が疲労している」と筆者は説く。
理由のある不安や恐怖もあるが、一度不安や恐怖を抱いたことで神経が過敏になり、今度は理由が無くても不安や恐怖におそわれるという場合もある。
まず、心の疲労がどういうものか知ることがいちばんだ。
神経がまいっている人は、自分のことがよくわからなくなっている。
わかっていれば不安も恐怖も解消されているはずで、混沌とした状態であればこそ得体の知れない不安や恐怖におそわれているのだ。
この本はそういう人が読むのに実に適している。
つまり医者向けの本ではなく、一般の人が独学できるように、まるで隣にすわって語りかけてくれるかのように書かれている。(また翻訳も読みやすくすばらしい。)
筆者によれば疲労には4つの種類がある。
「筋肉の疲労」「感情の疲労」「頭の疲労」「魂の疲労」だ。
最後の魂の疲労まで行くと、生きる力を奪われる。
この本は神経がまいっているすべての人に向けられて書かれているので「不安神経症」との診断が下っていない方も読んでもらいたい。
日々わけのわからない不安で、あれこれ考えすぎていないだろうか?
そういう方にもぜひ手に取っていただきたいのだ。
ちょび・50代・女性