『平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学』M・スコット・ペック-発達障害の方におすすめな自己啓発・メンタルヘルス本-

 

ここでは、ADHDやASD、LDなどの発達障害だけでなく、精神障害・うつ病などの二次障害の方々にもおすすめな自己啓発本・メンタルヘルス本をご紹介していきます。

当事者の方々にアンケートを取り、その中でも特に人気が高かった本を掲載しております。

また、実際の当事者の方々の本紹介レビューもあわせてご覧ください!

 

『平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学』M・スコット・ペック

なぜこの本を紹介するかと言うと、少年犯罪の加害者の多くがある種の「発達障害」と診断されることが多いからだ。

もちろん発達障害の方が全員犯罪に走るわけではない。

ただそれら少年犯罪のルポを読むと、彼らの生育過程に発達障害の兆候が散見される。

『虚偽と邪悪の心理学』という副題に注目されたい。邪悪な人間、それは刑務所にいる犯罪者たちのことではなく、一見普通の立派な社会人だ。

しかし精神科医ペックは彼らの邪悪性を見抜く。

彼らは、ひとを、わが子を完膚なきまでに精神的に搾取する暴君である。

たとえばこんな親子が出てくる。兄の方が銃で自殺した。その親は弟息子のクリスマスプレゼントに、ほかならぬその銃をやった。親の言い分は「うちは贅沢な家庭ではないからそこにある銃をやったまで。それのどこがいけないと?」。弟息子の方は心理的に「おまえもこれで自殺しろ」というメッセージを受け取ってしまい、うつ状態に陥った。

ペックはこの善か邪悪かを判断するには科学と宗教の融合が必要と説く。

精神医学には「邪悪」を病気として位置付ける言葉や診断基準がない。

それが判断できるのはやはり神や仏の教えに照らし合わせた時だというのだ。

うらうら・50台後半・女性

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA