『高機能自閉症・アスペルガー症候群「その子らしさ」を生かす子育て』吉田友子-発達障害の方におすすめな自己啓発・メンタルヘルス本-
ここでは、ADHDやASD、LDなどの発達障害だけでなく、精神障害・うつ病などの二次障害の方々にもおすすめな自己啓発本・メンタルヘルス本をご紹介していきます。
当事者の方々にアンケートを取り、その中でも特に人気が高かった本を掲載しております。
また、実際の当事者の方々の本紹介レビューもあわせてご覧ください!
『高機能自閉症・アスペルガー症候群「その子らしさ」を生かす子育て』吉田友子
当時3才の子どもが、他の子と比べ何だか様子が違う、発達が全体的に遅れている気がすると思っていた時に出会った本です。
特に過敏さが顕著で、他の子なら何でもないようなことで大泣きしたり、怖がってその場所にいられなかったりすることが多々ありました。
この本では、自閉症スペクトラムについて症状や、基本的な医学的情報、障害特性に応じた育児について、いくつもの事例を用い紹介されています。
症状については、診断に必要とされる三つ組の症状について基本的な考え方が分かりやすく書かれています。
言葉の発達の遅れ、相互性の乏しさ、新しいことへの不安、体の不器用さ、運動の問題、不注意なども細かく、女性らしい優しい視点と言葉で書かれていて、子どもの診断の前後に、不安を抱える親が初めて手に取る本として、非常に適していると感じます。
この子はどうしてこうなんだろうと長い間困っていたことが、よくある障害特性で、子どもにとって支援が必要な状態なのだと、私自身理解出来ました。
療育の視点についても詳しく書かれており、特性がありながらも毎日の暮らしが安定するためにはどう関わると良いか、何を目指し関わるのかという部分が丁寧に書かれています。
発達障害について初めて学ぶ人が手に取るのにも良い本だと思います。
ととみみ ・40代・女性