広汎性発達障害
広汎性発達障害の特徴
広汎性発達障害は、発達障害のなかでも自閉症、アスペルガー症候群といったものの総称です。一般的に、対人性の障害、活動・興味の限定および脅迫関連障害、コミュニケーション障害などがあるものを広汎性発達障害と呼びます(定義が曖昧ですので市販の書籍などにはこれらと違う言葉で紹介されている場合もあります)。
世界的に認知されているアメリカ精神医学会が発行している「精神障害の診断と統計マニュアル」、通称DSM-Ⅳでは、広汎性発達障害に分類されるものとして、①自閉症障害②アスペルガー障害③特定不能の発達障害④小児期崩壊性障害⑤レット障害とされています。なお、特定不能の発達障害とは、人性の障害、活動・興味の限定および脅迫関連障害、コミュニケーション障害のうち全てではなく、一部だけの症状だけがみられた場合などに用いられる診断名です。
症状
これらのおもな障害としては、対人性の障害、活動・興味の限定および脅迫関連障害、コミュニケーション障害といったことがあります。
| 障害 | 治療法 |
| 対人性(社会性)の障害 | 認知の障害です。人にあわせて行動しようとしない、他の人に関心を示さない、ごっこ遊びをしない、羞恥心がない、暗黙の了解などあいまいなことが理解しづらい、臨機応変に反応できないといったことがあります。 |
| 活動・興味の限定および脅迫関連障害 | 特定のものにこだわり、決まりごとを過剰に守ろうとします。規則的に動くものなどをみつめる、機械的図形的なモノを好む、非対人的ルールに基づく知識(地名、駅名、数字など)を好む、同じ行動を繰り返す、同じでないことをいやがるなどがあります。 |
| コミュニケーション障害 | 他人とのコミュニケーションにおいて特徴がみられます。会話の相互性欠如、独特の発声、非言語コミュニケーションの障害(顔の表情やジェスチャーなどを理解できない)、性格で確実な言語を使い細部へのこだわりもみられるが会話全体の流れが把握できない、言葉をそのまま受け取る(言葉の裏側の意味を読み取るのが苦手)などがあります。 |
二次合併症
広汎性発達障害に伴って、二次的な症状が現れることもあります。幼い頃はADHDのような不注意、衝動性、多動性といった症状、偏食や睡眠障害などを起こすことがあります。学校に入ると得意な分野と不得意な分野に差が目立つようになります。不得意な分野が目立つことで、LDのように疑われることがあります。また、対人関係を築くのが苦手なので集団のなかでこりつし、不安や抑うつがでることもあります。
大人の就職支援
広汎性発達障害の人は、トレーニング次第で対人関係やコミュニケーションスキルが向上しますが、それでも職場のような複雑な対人関係が要求される場面では困難に陥ります。支援の方法としては、まず本人がどの特性のせいで就職が困難なのかを見極める必要があります。対人状況そのものに慣れていない場合は、まず家庭の協力を得ながら徐々に交流の機会を増やすことです。デイケアや自助グループなどを利用しすることも一つの手です。
そして、本人の障害特性、複雑な作業が苦手なのか、極端にコミュニケーションが苦手なのかといったことを考慮しながら本人が適応しやすい職を考えていきます。自分のペースですすめやすい職場を探す、電話対応や接客が多いところを避けるなど工夫をしていきます。
自閉症の症状
自閉症の症状として、協調性がない、強いこだわり、相手の立場が理解できずごっこ遊びができない、話すほどには理解ができない、得意・不得意の差が激しい、冗談や比喩がつうじない、不安を常にもつ、新しいことに取り組むのが苦手、といった特徴があります。
アスペルガー症候群
アスペルガー症候群の症状は、自閉症とほぼ同じですが、特徴としてことばの遅れがみられません。詳しくはこちらアスペルガー症候群についてをどうぞご覧ください。








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